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☆厚生労働省は10日、2009年度の年金特別会計の収支決算を発表した。時価ベースでは、サラリーマンが加入する厚生年金が7兆8,474億円、自営業者らの国民年金が3,042億円のいずれも黒字になった。
株価の回復で年金積立金の運用結果が好調だったため。黒字は厚生年金は3年ぶり、国民年金が4年ぶり。08年度は厚生年金が約10兆円の赤字、国民年金も約1兆円の赤字だったが、改善した。
ただし収支を簿価ベースでみると、厚生年金は歳出入の差が7,734億円のマイナスで、収支不足の補てんに積立金を予定外に取り崩した。不況の影響で加入者が減少した上に加入者の給与が下がり、保険料収入が給付費を下回ったためだ。国民年金も納付率低下などにより、簿価ではマイナス2、251億円。
年金積立金は04四年の年金改革で「必要に応じて取り崩し、給付に充てる」とされており、09年度の取り崩し額は予定外の分を含め4兆5,283億円、国民年金は2,251億円。(8月11日:東京新聞より)