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☆サラリーマンが加入する厚生年金と、自営業者などが加入する国民年金の昨年度の決算がまとまり、世界的な金融危機の影響で積立金の運用実績が悪化したことから、厚生年金、国民年金ともに過去最大の赤字となった。厚生労働省は積立金を取り崩して給付の一部を賄っており、年金財政が厳しさを増していることがうかがえる結果となった。
社会保険庁のまとめによりますと、昨年度・平成20年度の厚生年金の歳入は、世界的な金融危機の影響で国内外の株価が大幅に下落したことなどから、積立金の運用実績を加えた時価ベースでは25兆9、283億円となり、前の年度と比べて3兆6、200億円余り減少した。これに対し、歳出は36兆1、078億円で、差し引き、およそ10兆1795億円のマイナスで、2年連続の赤字となった。国民年金も、およそ1兆1、216億円のマイナスと3年連続の赤字となり、厚生年金、国民年金ともに、時価ベースでの決算を始めた平成13年度以降、最大の赤字となった。また、積立金の残高を見ると、時価ベースで厚生年金が前の年度より13兆5、300億円余り減って116兆6、496億円、国民年金が1兆2、700億円余り減って7兆1、885億円となっている。(8月4日:NHKより)