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栗原社会保険労務士事務所

生活保護の「逆転」、秋以降も6地域で残る

☆最低賃金が生活保護の給付水準を下回る「逆転地域」の11都道府県のうち、秋以降も6地域で逆転が残ることが22日わかった。逆転地域は昨年の秋に3地域まで減っていたが、住宅費を中心とする生活保護費の増加を受けて今年は6地域に増える。最低賃金が生活保護を下回れば働く意欲の低下につながるため、早期の解消が必要だが、完全解消は来年度以降に先送りとなった。

 昨年秋の最低賃金引き上げ後は、逆転は3地域に減っていたが、最新の2010年度の生活保護実績で計算したところ今夏時点では11都道府県に増えていた。

 今秋以降も逆転が残るのは、北海道(逆転額は時給16円)、宮城(9円)、東京(7円)、神奈川(5円)、大阪(1円)、広島(3円)の6都道府県。

 青森、埼玉、千葉、京都、兵庫の5地域では逆転が解消する。地方審議会の答申から15日間の異議申し立てを受け付けた後、都道府県労働局長が基準額を公示し、10月ごろに新しい基準を適用する。(8月22日:日本経済新聞より)