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☆厚生労働省は25日に示した高齢者医療制度改革に伴う財政試算で、医療費の将来推計を修正した。国民が1年間に使う医療費の総額である「国民医療費」の見通しを2025年度時点で従来推計の56兆円から52兆3千億円へと減額した。
2010年度の国民医療費は予算ベースで37.5兆円。診療報酬改定などの影響を除くと医療費は例年3%台で伸びてきたが、今後は人口減少などで伸び率が鈍り、25年度までの伸び率は年2.2%にとどまる、としている。
厚労省は06年時点では、25年度の国民医療費を56兆円と推計したが、「医療費を抑えたい政府が過大に試算している」との指摘が出ていた。
患者の窓口負担を除いた「医療給付費」の見通しは25年度に45兆円と、従来推計の48兆円から減額修正した。2006年の推計では、入院日数短縮と生活習慣病予防による医療費抑制効果(25年度に6兆円)を織り込んでいたが、今回の推計には勘案していない。(10月25日:日本経済新聞より)