埼玉県草加市の社会保険労務士事務所です

個別労使紛争、過去最多の５０３件　０９年度

☆中央労働委員会は２４日、２００９年度に全国の労働委員会に新たに持ち込まれた個別の労使紛争件数が５０３件と前年度より４．６％増え、過去最多を更新したと発表した。

　地域の労働の専門家らが労働者個人と事業主間の紛争解決を仲介する制度で、条例などによる独自の紛争処理制度を持つ東京、兵庫、福岡を除く４４道府県の労働委員会に持ち込まれた紛争を対象に集計した。０１年度の制度開始以来、５００件を超えたのは初めて。

　紛争内容別では、解雇が２２０件（前年度比３．８％増）で最多。賃金未払いが１００件（同７．５％増）と続いた。増加率が特に大きかったのは、年次有給休暇に関する相談で４４件（同１９３．３％増）。「ほとんどが解雇に伴う有給の権利行使」（中労委）だった。

　当事者になった企業を規模別で見ると、「１０人以上４９人以下」が２９．１％を占め、９人以下（２０．８％）も合わせると約半数が零細企業だった。（９月２４日：日本経済新聞より）