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☆厚生労働省は6日、今年の熱中症による労働災害の死亡者が9月1日時点で33人と、記録の残る1997年以降、最多となったと明らかにした。同省は、屋外での作業の多い業界団体を中心に、室内での休憩時間の確保など防止対策を緊急要請した。これまでの最多記録は、2001年の24人。
同省は89?96年は熱中症の一種「日射病」に限定し労災死の統計をまとめており、この期間の最多は95年の24人。
厚労省は、熱中症にかからなくても暑さによる作業中のふらつき、注意力の低下、疲労蓄積が転落や交通事故などさまざまな労災を発生させる可能性があると指摘。(1)日陰や室内での休憩時間の確保(2)水分・塩分の摂取(3)通気性の良い服の着用―などが必要とした。
33人の内訳は建設業13人、製造業5人、農業4人、運送業2人、警備業2人など。昨年1年間では計8人で、建設業が5人、製造業、運送業、警備業がそれぞれ1人だった。
一方、今年7月末までの労災による死者は574人で、前年同期比で66人増となった。この中には熱中症による労災とはカウントされなくても、暑さに関連して亡くなったケースもあるとみられる。(9月6日:日本経済新聞より)