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栗原社会保険労務士事務所

年金受給の85歳以上高齢者、所在不明800人の可能性

☆高齢者の所在不明問題で、厚生労働省は27日、年金を受給している85歳以上で所在を確認をするための「現況届」の提出を求めている人は約2万7千人に上り、このうち800人程度は所在不明の可能性があるという推計を発表した。このほか全国の自治体から100歳以上で安否確認できていない人の情報提供は271人で、うち25人に年金が支給されていたことも明らかにした。

同省は今回の問題が発覚する前、6月から年金の不正受給がないかサンプル調査を実施していた。

 調査対象は氏名や住所などが年金の受給者情報と住民基本台帳ネットワークの情報で一致せず、「現況届」の提出を求めている85歳以上の高齢者。昨年度は現況届を求めている人が全国で約23万人に上り、サンプル調査の結果、85歳以上の高齢者は約2万7千人(11.6%)という。

 このうち840人を無作為抽出して調査したところ、外国に転出するなど調査対象外の人を除いた770人のうち、訪問調査で死亡が判明したのは48人だが、47人は年金支給は既に止まっていた。

 1人は存命していれば「87歳」の大阪府内の男性で訪問調査の結果、1999年12月に死亡していることが判明。同省によると、家族が本人の死亡後も現況届を提出しており、厚生年金約2,500万円分を不正受給していた疑いがある。

 このほか22人は一人暮らしなどで訪問調査で存命かどうか確認できなかったという。12人は家族と会えたが、本人とは会えなかった。

 このため85歳以上で年金を支給しながら健在を確認できなかった人は計23人(3.0%)で、同省は「約2万7千人に当てはめると、800人程度」と推計した。

 一方、同省は全国の自治体に対して、100歳以上で所在が確認できなかった人の情報提供を求めたところ、26日時点で1482自治体から情報提供があり、81自治体で271人が所在不明だった。このうち46人が年金受給権者で、21人はすでに年金の支給が止められていたが、25人は年金が支給されていたという。(8月27日:日本経済新聞より)