埼玉県草加市の社会保険労務士事務所です

　☆年金積立金管理運用独立行政法人は２日、２０１１年７?９月期の運用実績を発表した。欧州債務危機に伴う世界的な株安と円高の進行で、株式と外国債券の運用が振るわず、３兆７，３２６億円の損失を計上した。運用資産額も６月末から約４．９兆円減少し、１０８．８兆円となった。

   年金積立金管理運用独立行政法人　は厚生年金や国民年金の積立金を運用しており、国内外の株式や債券に分散投資している。運用実績を四半期ベースで比べると市場運用を開始した２００年度以降、過去４番目に悪い成績だった。過去最悪はリーマン・ショック直後の２００８年１０?１２月期で、５兆６，６０１億円の損失を計上した。

　運用資産別にみると、外国株式が２兆７，３５０億円の損失となった。国内株式でも１兆２，６９８億円の損失を計上した。一方、債券はリスクを回避する投資家の資金が集まり、金利が低下。国内債券は運用益が確保できたが、外国債券は円高の影響で円ベースではマイナスとなった。

　運用資産全体（財投信含む）の利回りは、マイナス３．３２％だった。（１２月３日：日本経済新聞より）